リープフラエンシュティフト・キルヒェンシュトゥック リースリング グローセス・ゲヴェックス(辛口) 2012 グッツラー
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Gutzler Wormser Liebfrauenstift Kirchenstück
Grosse Lage trocken ヴィンテージ 2012
ぶどう品種 リースリング アルコール度数 13% 味わい コクと丸みのある辛口
商品番号 |
guz12001 |
商品名 |
リープフラエンシュティフト・キルヒェンシュトゥック リースリング グローセス・ゲヴェックス(辛口) 2012 グッツラー |
希望小売価格 |
5,508円 |
販売価格 |
4,800円 |
税抜価格 |
4,364円 |
生産地 |
ラインヘッセン |
送料区分 |
送料別 |
在庫 |
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別次元のリープフラウミルヒの辛口
グレープフルーツの風味があり、さわやかですが、糖度の高いぶどうから収穫したことを
感じさせる重さと良質な畑を感じることができる複雑さがあります。
聖母の乳という意味のリープフラウミルヒという名のワインは日本も含めた全世界に広く
知られていますが、そのオリジナルのエリアはラインヘッセンのヴォルムスWormsの聖母教会
の前の、現在は塀に囲まれている畑です。
この地のワインの評判がよく、それにあやかってリープフラウミルヒという名で広範囲で造ら
れるようになってしまい、現在ではクオリティの高いワインのイメージのないブランドとなってし
まいました。
そのオリジナルの区画の畑は現在はリープフラエンシュティフト キルヒェンシュトゥック(聖母
修道院の教会の区画)という名になり、グッツラーも0.2ヘクタールですがこの畑を所有してい
ます。
この畑はグッツラーの功績もありVDPによってグローセ・ラーゲ(特級畑)に認定されました。
グッツラーはこの畑ではリースリングのグローセス・ゲヴェックス(GG)のみをリリースしています。
店主はシュヴァルツ・カッツ(黒猫)のオリジナルの畑にも行ったことがあり、その畑とそこから
できるワインのクオリティの高さに驚いたのですが、リープフラウミルヒという有名なブランドも
元は素晴らしい畑のワインから始まったということをこのワインによって知ることができました。
この畑の土壌は洪水により砂利や岩が堆積した土壌で、石英なども混ざっていて、ミネラル
感があり複雑みもあるキャラクターのワインとなります。
酸もあり、ラインヘッセンらしいやさしいキャラクターだけでなくしっかりしとした骨格があります。
甘口アウスレーゼのような果実味の甘みを風味と味わいから感じ、糖度の高いぶどうから
造られてるというのがわかります。
何種類かのヴィンテージを試飲しましたが、深みのあるこの2012年を気にいったので、現行
ヴィンテージではありませんでしたが在庫がまだあるということで輸入することができました。
熟成していることもあり、やわらかさ、まろやかさのある、トロッケン(辛口)ですが丸みのある
ワインです。
リープフラウミルヒからは想像できない価格ですが、そのブランドのワインとは全くの別物であ
り、そしてGGとしては安価な価格設定となっていて、GG、良質な辛口リースリングを飲んでみ
てみたい方にはお買い得なワインだと思います。
ラベルにはグローセス・ゲヴェックスの表記はなくGrosse
Lageのみですが、ボトルはグローセス
ゲヴェックス専用のボトルにGGが浮き上がっているものが使われています。
味付けがあまり強くない温かい料理と合わせると良いかと思います。和食にも合わせやすい
です。
料理とともに飲み進めることによってこのワインの魅力はより感じることができると思います。
2020年10月に再入荷しました。
ブログでは醸造所を訪れた時のことを書いています。
醸造所紹介
Gutzler グッツラー
1985年に現当主の祖父が立ち上げた家族経営の醸造所です。 年間11万本の生産は、ラインヘッセンの中では大きい量ではなく、生産量より質にこだわる造り手です。 2006年にはVDP(ドイツワイン優良生産者組合)に加盟しています。
ラインヘッセンの中心から南寄りに醸造所と所有している畑があります。
ヴェストホーフェンWesthofenにはグローセス・ゲヴェックス(VDPの辛口最上級の格付け、GG)を名乗ることができる畑が4つあり、グッツラーもその畑の区画を所有していて、モアシュタインとブルンネンホイスヒェンの畑からはリースリングとシュペートブルグンダーのGGをリリースしています。これらの畑は石灰岩が混ざっていて、周辺のレスロームとは異なる土壌で、より高品質な辛口ワインを造りだすことができます。 リープフラウミルヒのオリジナルであるリープフレンシュティフト・キルヒェンシュトゥックの畑の区画も所有していてリースリングのGGをリリースしています。
ジルヴァーナーは先々代から受け継がれている樹齢85年以上の自根のぶどうからワインが造られています。 栽培はビオロジックで、EUの認証も取得しています。
醸造所はグントハイムGundheimという小さな村にあります。 数年前には樽熟成に適した建物を完成させ、中には数百のバリックの木樽(300リットル)でワインが熟成させれています。バリックフォーラムというドイツのグループにも加盟しています。 赤ワインはグーツヴァインからバリック樽ですが、リースリングなどはステレンレスタンクや大きめの樽も使用されていて、樽の風味や特徴だけがウリというわけではありません。シュペートブルグンダー以外のぶどうによる重めの赤ワインから軽やかな白ワインまでどのワインにも魅力があります。 低い声で物静かなやさしい印象を受ける当主は、話していると信念を強く持っているのもよくわかり、そのような人柄はワインにも反映されています。 ラインヘッセンという産地のイメージではなく、良い畑から信念を持って造られたワインとして、この造り手のワインをお愉しみいただきたいです。
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グッツラーの他のワインはこちらから
ヴェストホーフェン 画像はモアシュタインの畑名のエリア

リープフラウミルヒのオリジナルの畑リープフラウエン・シュティフト
ぶどうの生育を気にしている当主のミカエル
貯蔵庫 数百のバリック樽にワインが熟成されています