ヘレンベルク ファインヘルプ 自根の古樹(中甘口) 2017 Falkenstein
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Hofgut Falkenstein Niedermenniger
Herrenberg Spätlese
feinherb ヴィンテージ 2017
ぶどう品種 リースリング アルコール度数 9% 味わい 深い余韻の中甘口
商品番号 |
fal17001 |
商品名 |
ヘレンベルク ファインヘルプ 自根の古樹(中甘口) 2017 Falkenstein |
希望小売価格 |
4,157円 |
販売価格 |
3,600円 |
税抜価格 |
3,273円 |
生産地 |
ザール |
送料区分 |
送料別 |
在庫 |
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自然の恵みが詰まったエレガントで唯一無二なワイン
フィロキセラの害を逃れた樹齢80年前後の自根の区画のぶどうによるワインです。
グレープフルーツの風味のやわらかい味わいの中に芯のある深みと複雑さを感じます。
ファルケンシュタインでは同じ畑名でも区画を分けて醸造、発酵した一樽ごとに別に瓶詰め
してリリースしていて、毎年ヘレンベルク・ファインヘルプも複数リリースされています。
このワインとなる自根のぶどうのエリアは複数の畑名が統合されてヘレンベルクとなる前は
ツッカーベルクZuckerbergという畑名で、2017年産はAPナンバーは4のものです。
2016年産は収穫糖度は例年より低かったのでこのエリアから収穫されたぶどうにようワイン
はカビネットの等級となりましたが、2017年産は2015年までと同様のシュペートレーゼの等級
となっています。
甘みと酸味が今年も絶妙なバランスですが、2016年産よりも多少ボリューム感があり、少し
重ための甘み(残糖の甘さからではなく糖度の高いぶどう由来による甘み)が酸を感じる中
でも表れてきます。
もちろん、樹齢の古い自根ということも影響している長い余韻と複雑みは健在で、甘みと酸
の下支えとなっていて、エレガントなワインに仕上がっています。
畑のある周辺の牧歌的な風景が浮かぶようなやさしさにあふれる味わいですが、クリーンな
味わいからは、徹底した管理と良いワインを造りたいという強い信念のもとに育てられた質の
高いぶどうから造られているということが伝わってきます。
造り手のワイン造りに対しての情熱とこだわりが体現されている一本です。
ヘレンベルクの畑は通常のシーファーだけでなく鉄化したシーファーやQuarzit(珪岩)も含む
土壌でストレートに果実味を感じるゾンネンベルクの畑とは異なりミネラルを感じる凝縮感の
ある味わいになる傾向にあります。
ファルケンシュタインは生産量が少ない中、年々知名度が高くなったため、瓶詰め前の予約
の段階でドイツ、アメリカ、日本の業者による争奪戦が繰り広げられています。
この自根のエリアのヘレンベルク・ファインヘルプは特に人気があるため、試飲する前に
オーダーしているのですが、それでも希望数よりは少し少なめの本数の割り当てとなりました。
ドイツワインのガイドブック、ゴーミヨの編集陣はヴィーヌムに移り同じように今までと同様に
点数をつけていますが、2016年産は甘口だけの評価だけでなく、ファインヘルプも点数が高く、
ヘレンベルクのシュペートレーゼ・ファインヘルプがファインヘルプ部門で1位となりました。
このファインヘルプも素晴らしいので、3位以内に入ると確信しています。
飲み手を選ばず、体にじんわりとしみてきて、造り手や自根という説明がなく頭を使わずとも
誰でも素直においしいと思えます。
アルコール度数が9%と低めなのでワインを普段飲まない方にもおすすめできます。
この自根のヘレンベルク・ファインヘルプは食事に合わせずに飲んでこのワインの素晴らしさ
を感じていただきたいです。冷蔵庫の温度よりは少し高めの温度でゆっくりと味わっていただ
きたいです。
とはいえ、少しの残糖と酸味により食事の時にも飲みやすいワインで、和食などともともお楽しみ
いただけます。
醸造所紹介
Hofgut Falkenstain ファルケンシュタイン
典型的なドイツの田舎の紳士という佇まいのエリッヒ・ヴェバーErich
Weberが当主の家族経営の醸造所です。 急斜面の丘のぶどう畑の中腹にある建物ファルケンシュタイナーホーフを30年前に購入し自宅兼ケラーとし、醸造所として徐々に築き上げていきました。
牧歌的な風景とほのぼのとした家族そのままの素朴な味わいのワインが造られています。とはいえワイン造りに妥協はなく、その品質はドイツ、アメリカで今とても注目されている造り手です。 ゴーミヨ誌では高く評価されていて、2015年産のワインの大半が90点以上という驚きの結果となりました。 生産量が年間3万本強というとても小さな醸造所のため、ドイツ国内でもほとんど見かけることができないワインとなっています。ヴァインベルクでは輸入を始めた時からの深い付き合いのため、毎年安定した量を確保することができています。
ナチュラルな味わいを具現化するには努力が必要です。量を減らすことを問わずよいぶどうを育てることに重点を置く、できるだけビオに近づける、など理想の形ではあるがそのためにすべてを実行するのは容易ではなく、それらを当然のようにやれているからこそ、それが結果として表れています。 辛口ワインも含め、ぎりぎりまでぶどうの糖度を上げて収穫します。適したスタイルのワインにするためにしっかりと選別しながら収穫した後は、なるべく人の手は加えず自然のままの状態でワインにするべく木樽で天然発酵にまかせた発酵、熟成をしています。 ヴェーバー家族は、自然に生かされてワイン造りをしていることに感謝し自然を尊び、その自然を表現しているワインにすることが一番大事だと考えています。
ナチュラルで素晴らしいワインを造るためには良いテロワールの畑であることが最も重要ですが、まだあまり知られていないこの一帯の畑は条件にとても恵まれています。 所有する畑のほとんどは、正面に見える丘のシャルツホーフベルクの畑と同じ南向きの斜面です。 ザールらしいといわれるキレのよい酸のあるワインが造られる畑です。 4つの畑名が連なっていますが土壌や気候条件が少しずつ異なっていてそれは味わいにも反映されています。
息子のヨハネスはガイゼンハイム大学の在学中と卒業後にドイツやオーストラリアなどのワイナリーで研修しています。そこで培われた知識と経験は特に赤ワイン造りに影響を与えています。 伝統的でクラシカルなワイン造りをする父親と世界を見ている息子のタッグにより、その価格では驚くほどの品質の素晴らしいワインが造られています。
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所有する4つの畑の全景
エリッヒとヨハネス親子
圧搾された果汁はこれらの木樽へ

樹齢80年の自根の樹
ヘレンベルクの畑